「あれは森がバカ!」
「川内先生がなぜ怒っているか本当の理由がわからないんでしょう。
あの曲は川内先生が自分のおふくろさんのことを書いているんですよ。(森進一は)そういう気持ちを理解できないんだ」
少し前の事になりますが、13日発売の東京スポーツ、「芸能王国52周年の真実」で、元渡辺プロダクション取締役・松下治夫氏がこう語っています。
この企画は、戦後の芸能界で中心的役割を果たした渡辺プロダクションの秘話を当時の取締役だった松下氏が明かす話です。
この回では森進一を取り上げていました。
まず森進一の特徴であるしゃがれ声の話を。
しゃがれ声の生みの親はラテン・ビッグバンドの東京パンチョズのリーダー、チャーリー石黒氏。
チャーリー氏は、怒鳴ったり蹴飛ばしたりしながら森を鍛えたと言います。
当時チャーリー氏は、真剣な顔で「これしかないんだ。この子にポピュラーソングを歌わせたって売れない。この声で演歌を歌わなきゃダメなんだ」と言ってきたと松下氏。
その情熱も森のブレイクの理由の一つだが、もう一つ売り出せた理由があったそうです。
タレントイメージを大事にする渡辺晋社長だが、しゃがれ声で売り出すというチャーリー氏の提案に「売れる、売れないはともかく、とにかくやってみろよ」とゴーサインを出したといいます。
渡辺晋社長は実は森進一にある意味期待していなかったそうです。
それが森進一にとって幸運だ、と松下氏は記事で語っていました。
「当時の渡辺晋社長や僕が期待しない事による反発心があそこまで森を大きくさせた」と松下氏は振り返っています。
さて、「おふくろさん」問題。
松下氏はこう続けていました。
「少なくても森は自分のおふくろさんに対して、川内氏のような心情はないのだ」と。
さらにこの問題、「ほとぼりがさめたら許してくれるだろう」程度の軽いものではなく、松下氏によると「森が自分で動いて解決しないとダメでしょう」と指摘してます。
とは言え、森進一も川内氏の住む青森まで出て川内氏に会おうとしたが、門前払いを食らっている過去があり。もう遅いのかもしれない。
「おふくろさん」を歌わなくなり、静観を続ける森進一だが、現状はかなり深刻のようです。